猫は大変よく伸びる。猫と暮らすようになって気づいたことの一つだ。最初にほくとくんの伸び具合に気づいたのは、我が家に来て20日くらいたった時だった。夏真っ盛りのこの時期、ほくとくんも暑かったのかも知れない。彼はソファーの上でくつろいでいた。ああ、今日も可愛いにゃんこだなあ、と思っているとあることに気づいた。なんだか胴長くないですか?子猫である。言っても、当時そんなに長いはずはないのだが、いや、でも当時の僕にはこの猫伸びるぞ!?っという直感があった。猫と一緒に暮らしたこともない僕であった。ペットも小さい頃から飼ったことがない。動物の体のサイズ感なんて考えたこともなかった。僕にとってそれは新しい発見だった。・・・ということで、隙を見て伸ばして見た。

こ、こいつ伸びるぞ!?

 黒いのがソファーである。そしてそのソファーのちょうど隙間に、ピーンと伸びているのがほくとである。違う角度からも撮影して見た。

上からの図

 まるで荒野を駆けるライオンのようである。荒野をピョーンと跳ねているチーターのようである。しかし、実際はソファーの上で、夏は熱いにゃ〜と言いながら冷え冷えのソファーに体を密着させているほくとである。目を閉じているのは、眠っているからである。ぼくがこっそり伸ばしたのである。猫って伸びるんだ〜、と感心した次第である。ほくとくんは20日くらい立つと、もうこんな感じで部屋でのんびりしている猫となった。我が家に来た当時の警戒心はもはやなかった。

目覚めた。

 猫って体が柔らかい。「猫は液体」とか、冗談のように言われるけど、力を抜いてリラックスしている猫は本当に柔らかい。子猫時代やっぱり可愛かったなあと思う親バカなのであった。現在のほくとくんももちろん、この時代のしなやかさを失ったわけではない。もっと伸び〜るほくとくんが、現在のほくとくんである。目が覚めるといつも両手を伸ばし、ストレッチをしてから活動を開始する。妻は時々ヨガで猫のポーズをしているが、猫は猫のポーズを取る必要はない。もうすでに猫だから。猫はしなやかに伸び〜る。このしなやかさを、僕も欲しいものだ。

おやすみほくとくん。
投稿者

pokilog

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