「ねこ」という呼び方は「寝る子」というところからついた、と聞いたことがある。「ねるこ」「ねこ」。猫と暮らして改めて気づくのが、こいついつも寝ていやがる・・・!?・・・いや、いつも寝ていらっしゃる、ということだ。それも大変気持ちよさそうに、自分のもふもふの腕を枕に、日向で、部屋の一番快適なスペースで、寝ていやがる。いや、寝ていらっしゃる。きっとこの猫という生き物は、自分の体の毛がもふもふすぎて、気持ちよすぎて寝ているのではないか。「あれ、この腕気持ちいいニャ!ふさふさニャ〜!寝るニャ!」という具合に。とにかく、猫は眠る。眠る猫に人間は顔をうずめる。毛が凄いが、気にしない。もふもふで最高に気持ち良い生き物、それが猫という生き物だ。
 ほくとくんも、例にもれず、基本的に寝ている。そんな、寝ているほくとくんを見ていると、ああ、こんなに穏やかに眠ることができるのだなあ、と感じる。猫は眠りのプロフェッショナルだ。人間は様々に悩む。そして、寝るのはいいけれども、夢の中にその悩みが反映され、寝ていても悩んでいる、なんてことがよくある。以前、私が学生だった頃、レポート作成に悩みながら眠りについたことがあった。深夜に目が覚めた。「はっ」とレポートの構成が浮かび、深夜にレポートを書き上げた。そして、ベッドに倒れこむように寝た。朝目が覚めた。いつの間にかレポートが出来ている!?これは奇跡か!?(と一瞬感じた)。猫がレポートにうなされ、目が覚めて、意識朦朧と深夜にレポートを書くだろうか。そんなことはしない。猫は寝る。ただひたすらに寝る。そして起きる。ただそれだけ。いたってシンプル。だから見ていてほっとする。疲れて仕事から帰ってくると、ニャー!と駆け寄り、足元に頭突きをしてくるほくとくん。そして、いつの間にか寝ている君。君の存在にいつもいやされている。
 疲れた時は猫の姿を見よう。そしてほっとしよう。そして、人間も安心して眠るということを覚えなければならない。ほくとくんは今日も、何にも恐れることなく眠っている。人間に勝る姿がここにある。温かな春の日差しに照らされて、春の風が吹く窓辺で。僕もそんなふうに生きていきたい。君のように、安心して眠っていたい。今日はほくとくんと一緒に寝よう。そのもふもふした体に寄り添って寝よう。明日はきっと良い日だから。









 PS.あ、深夜に顔をペロってするのはやめてくださいね。起きちゃうから。

眠る猫ほくとくん。猫は眠りの専門家。

投稿者

pokilog

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